● マーケティングの4Pについて マーケティング戦略を考えるに際して、4Pの項目は重要な足がかりになります。
4Pは、Product=製品、Price=価格、Promotion=プロモーション、Place=流通、の4つを総称する用語です。
これらの4つそれぞれについて徹底的に分析することによって、商品やサービスの具体的な宣伝、アピール方法が見えてくるでしょう。
Product＝戦略においては品質や製造などについて、Price＝戦略では品質に対してマッチしているか、競合他社に勝つ要素がある価格設定かなどを考慮します。
Promotion＝戦略では、商品の存在を知らしめて売るために、具体的にどんな宣伝手法をとるのかという活動につなげます。
Place＝戦略については、どういった流通ルートで顧客との接点を設けるかについてなどを検討していきます。
商品開発や販売においては、一方から視点のみでは偏った戦略になりがちですが、4方向からしっかりと考えることによって、そういった事態を防ぎやすくなるのが、4Pの大きなメリットと言われています。

● マーケティングの4Pで注意すべきこと 4Pをもとにした戦略を立てるのは良いことですが、注意しておくべきこともあります。
例えば「価格面」と「品質面」での整合性がとれていないケースでは、戦略自体が破たんしてしまう可能性があります。
たとえば、競争力を獲得するために激安価格で販売する計画だったが、製品の品質や原材料などにこだわりがあるあまり、製造原価が高額になった…といった場合、そのままいけば利益率での整合性がとれなくなってしまいます。
こういった食い違いや読み誤りを回避するのに、4P戦略は重要な役割を果たします。
4Pなどマーケティングミックスの手法は、各々の要素をミックスさせてこそ大きな力を発揮するので、その相乗効果が最大限発揮される工夫が必要です。
マーケティングミックスの上手な活用は、多角的な現状分析と施策の立案、トラブルの回避や対処などに役立ち、事業活動に数多くの恩恵をもたらすでしょう。